周りの反応から4年間の成果を振り返る

視覚障害を持つ声優として挑戦を続けていますが、始めた当時を振り返ると、今ほど共感はされていなかったような気がしました。
今回は、それぞれの立場の人たちが当初と今、私に対してどういう見方をしていたか、
反応を受けた私自身の振り返りをシェアします。

みなさんこんにちは。
見えない感情を聞く!伝える!マルチプレイヤーの直也です。

前回、「視覚障害 声優」というワードで検索するとこのブログ出てくるよっていう話をしました。
じゃあ、出てくるようにはなったとして、発信しはじめてから効果あったのか?
そんな疑問を抱く人たちも多いと思うので、今日はそんな話をします。
なお、今回はブログの話だけでなく私が使用しているSNS活動全般のお話です。

最初は「声優を目指しています」発信だった

私が今の事務所にお世話になり始めたのが2016年。気づけば今年で4年目になります。
その前の年に養成所に通っていましたので、「声優」関係全体で考えると5年目です。

養成所に入所する直前、前のtwitterアカウントを削除して新しく始めました。それが今のアカウントです。
まあ、今思えば変えたからと言ってなんだかんだ何も変わってないので、変えなくてよかったかも?w

最初は、「声優に挑戦する」という発信が主だった記憶があります。
もちろん養成所の生徒でしたし、今よりも夢要素が多かったのかなと。
そしてなにより、そのころはまだまだ「視覚障害者の声優挑戦」について始めたばかりでしたので、今ほど確信は持てていなかったような気がします。

周りの反応:障害当事者から

その頃の障害当事者からの反応は、
「頑張ってね」が大半、少しは、
「私も頑張らなきゃ」みたいな反応もありました。

要するに、まだまだ現実味を帯びていなかったけど、挑戦するならぜひ頑張ってほしいというニュアンスだったと思います。
ちょうど就活の時期でしたから、まあ仕事しながら頑張ればいいんじゃない?みたいなニュアンスですね。

周りの反応:視覚障害者以外から

その頃は両親・大学の教員・ボランティアの方を初め、今のようにSNSで視覚障害当事者ではない人ともかかわりがありました。
そちら方面からの反応は視覚障害当事者と同じように、「頑張ってほしい」と言ってくれる人はいましたが、若い人ばかりでした。
私より年上のバリバリな世代の人たちなんかは否定してきましたね。
まあ、そういう世代なんでしょうけど。

では、今はどうか

今はどうかというと、「頑張る」だけの発信ではなく、

  • 声優挑戦への思い
  • 実際に見つかった課題
  • 支援してくれる人たちへの感謝
  • 出演作品の宣伝
  • 心がけていること

といった形で、現実的というか、活動しているからこそ言えることを発信できるようになりました。

もちろん、それは経験値が高まったからだとも言えます。

反応の変化:視覚障害当事者から

反応の違いも明らかです。

視覚障害当事者の人たちからは、こんな反応がありました。

  • 実は自分も声優に興味があるから話聞きたい
  • 同じように挑戦していきたい
  • 尊敬する
  • もっと頑張ってほしい

並べてみると照れ臭いですよね(笑)。
そういうことなんです。
「やりたい」が、「やっています」に変わったから周囲の見方も変わり始めました。

周りの反応:業界内の人

業界入りして、とくに去年からたくさんの方と出会うようになりました。
それは新しいワークショップやレッスンがきっかけです。

みなさん、優しく接してくださるのはもちろんなんですが、しっかり愛のむちもきます(笑)。
やってることはすごいけど、声優としてまだまだなところはしっかり指摘してくださいます。

それは、すべてが手探りでお互いによくわかっていなかった4年前とは違い、対話を重ね、お互いに試行錯誤をしてきた結果なのかなと思います。

周りの反応:身内やネットの当事者ではない人たち

そして最後に。視覚障害者でもなく、業界関係者でない人たちも、私の活動を応援してくれる人が増えました。

それは最初に反対していた人であり、最近出会った人もいます。
挑戦について褒めてくださる方がほとんどです。
そういう意味では、すこしずつ勇気を与えることはできているのかなと。

今後の課題

では、様々な立場の人たちからの見方が変わり始めた私がこれからどうすればいいのか。
課題は二つ。

声優としての支持率を上げる

挑戦している人として応援されることが増え、日に日に知名度は上がっています。

しかし、技術的にはまだまだな自覚はしていますし、だからこそ業界内からの愛のむちを暖かく感じています。

仕事を得るには「人間力向上」とはよく言われますが、もちろん演技の技術もこれからどんどん上げていきます。

挑戦する思考についての発信

もう一つ。たくさんの人に勇気を与えるという目標の中で、やはり発信はしなければと考えています。

それは今やっていることもそうですが、人が夢をあきらめる理由にフォーカスして、解決手段について提案していきたいなと考えています。

というのも、私がここまで活動をできるようになったのには二つの要因がありました。

  • ITスキル
  • アピール力

まず、IT関係のスキルがあったからこそ、「現状ではできないこと」をITで解決する手段を生み出すことができました。
点字ディスプレイで台本を読むのが、まさにこれです。

次に、アピール力というのは技術的なアピールではなく、思いのアピールです。
自分は未経験だし、障害者だし、などと思っていて消極的になっても始まりません。
「こういうことがやりたい」と、発信もして、なんなら関係者に直接連絡を取ってみることが大切です。

おいおい話をしようと思いますが(たいていの人は知ってるかもですが)、私が今の事務所に入ったきっかけは1通のメールからでした。
成し遂げたいことがあるなら、ぜひ何度もアピールしてほしいです。

まとめ

ということで、私はまだまだ手探りですが、少しずつ周りの印象を変え始めています。
これからも突き進む方針は変わりません。

その中で、声優じゃなくても、視覚障害ではなくても、私の後に続いて夢に挑戦する人たちが増えていく社会にしていきたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ご意見・ご感想は、ぜひTwitterかメールでご連絡ください。

なぜ声優・作家・エンジニアなのかー視覚障害者の娯楽の視点から考えた夢



みなさんこんにちは。盲目のマルチプレイヤー直也です。
わたしは声優・作家・エンジニアという三つの肩書きを合わせてマルチプレイヤーとして活動していますが、なぜその三つなのかは明確な理由があります。今回は自分語りとしておつきあいいただければとおもいます。

声が大事だと思ったから声優を目指す

これは最近言われることですが、声優さんの声がみんな同じに聞こえる視聴者がいるそうです。わたしからすればそんなことはないはずなのですが、そのような意見を持っている人もいます。
わたしが通った養成所の先生の話だと、声優だけでなく、絵の問題もあるということなのですが、とりあえず声優の声が似てきているようです。
わたしはその問題が出る前から声優を目指していますが、視覚障害者だからこそ声には注目しているし、敏感になっているつもりです。だから声優を目指そうと思っていました。
人が注文する声を出せる声優って魅力的じゃないですか?わたしはそんな声優になって、みなさんの癒しになりたいです。
ところが、実際はそんなことなくて、まだまだダメ出しをされる日々です(笑)
実は、視覚障害者の音に敏感というのは、意外と人からの注文を受けられる対応力のことなのかもしれませんね。それもあるからか、レッスンの時に1回目ははちゃめちゃなことをしていても、3回ほどやればとりあえず合格ラインには行きます。
このまま走っていくので、みなさん見ていてください。

文字だと伝わる表現があるから文字で伝える

作家と名乗り始めたのは最近です。むしろ、きっかけというのはコンテストにだしたからでした。
これが、やりはじめてみると意外と面白いんです。動画でやっていても視覚に障害があると伝わらないし、前に記事に書いたように、声だと聴覚に障害を持つ人には伝わりません。さらにいえば、アニメやドラマの媒体で、主人公の心の中をうまく描写するのって難しいんです。会話が多いので。
そこで、わたしは小説という媒体に注目しました。小説なら会話より描写が多いこともある。1人称視点で書けば、主人公の気持ちを書くことができる。そう考えたわけです。
最初は、自分が作家なんてなれるのか不安ではありましたが、今ではいろいろな作品のアイデアも思い浮かび、充実した日々おをくっています。

便利なものを作るエンジニアに

視覚障害をやっていると、コンピュータ関連で壁にぶつかります。前回のフリーランスの話もそうですが、ゲームができなかったり、なんかアプリが使えなかったりと問題は様々あります。
まずはその問題を解決したいと思いました。さらにいえば、みんなで便利な世の中にしていこうぜと。
AIが人間の仕事を奪うと話題になっていますが、AIも使い方を考えれば強力な味方です。ぜひ、AIと共存していこうじゃないですか。
そして、わたしはいつか自分の小説をゲームにしたいです。やっぱり、小説だと伝わらないこともあるので、実際にプレイしてほしいなと。

最後に:挑戦は始まったばかり

こんな感じで、ひたすら挑戦を続けています。まだまだ始まったばかり。これからどうなっていくのでしょうか。
twitterで途中経過を随時配信していくので、みなさんみてくださいね。
一緒に旅しましょう。